S男*鈍感女
「当たり前だろ。おれはお前みたいに”の●た”なみの特技もってねーよ。」



「な、ななな何と失礼な。あ、あたしだってそんな特技もってないわよ。」


実は持っていた。


ハイ、自分でも自覚しています。


誰かとしゃべっていたり何かをしていても、途中から記憶がないことが多々ありまして・・・。

でもここは、絶対押し切る!

「ある、絶対ある。だって今噛んでたし。」



「だから、ないって。ってかもうこんな時間だよ!遅刻遅刻。」



「っうわ、やべー。何でおれたちの寮だけ離れてんだよ。」


「でもね、あたし見つけちゃったんだよねー。」


「なにを?」


「秘密のドア。」


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