honey blood
やっぱり夢は見ない…。



世界が真っ暗で…。



あたし、頭の中がどうにかなってる気がする…。



無理に眠らされて覚醒した時、なぜか隣に紫がいた。



部屋は薄暗くて、イスに座って眠ってる紫がいる…。



やっぱり…泣きたくなるよ…。



なんなのこの気持ち…。



ピクッと紫の肩が動き、咄嗟に目を閉じた。



「ヤベッ…寝てた…」



そう言ってイスから立ち上がる音…。



そのままベッドに座りあたしの髪を撫でた…。



触らないで…。



「お前がイヤがるから…。起きる前に帰るな?」



なんでそんなに愛しそうに触れるの…。



なんで切ない声出すの…。



わかんないよ…。



「蜜…、守ってやれなくてごめん…」



意味がわからない…。



あんたはあたしの何なの…。



わずかな温もりが離れて、ドアが閉まる音が聞こえた。



悲しくもないのに涙が溢れる…。



泣きたいわけでもないのに…。



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