青空の下で
一瞬、時が止まった気がしたんだ。
あまりにその横顔がキレイだったから……。
止まった時間から抜け出すように電話がなった。
「遅いわよッ!?今どこにいるのッ!?」
遅いって言われても…。
こんなに頼んだ方が悪いんじゃ…?
そんなのおかまいなしにお母さんは怒鳴っている。
「亜美ーッ!?聞いてるの?」
「えッ、あーはいはい。今、近くの公園。」
「早く帰って来ないと今日の夕飯無いからねッ!!」
――ブチッ
「あッ切れた…。」
もう少しこっちのことも考えて……。
でも夕飯無しはヤダから早く帰ろー。
亜美はお母さんに再度呆れながら帰った。