大切な人
親友でありながら
そんな美月を
私はいつも憧れていた
「優亜!早く行くよ!」
美月に手をとられ
一緒に体育館へ向かった
「楽しいことも辛いこともこの280人で…」
長い校長先生の話は
私にはすごく退屈だった
美月と目が合うと
美月は校長の真似を
してきた
「ぷっ…くくく」
私は笑いをこらえた
『美月のばか…』
そう思いながらも
ずっと美月とふざけていた
先生方の視線は
すごく痛かったけど…
入学式を終えて
クラス発表を見に行った