電話越しの君へ
それから2、3日に一度は綾瀬に電話をするようになった。
恋愛相談と称したそれは、ただ単にその日にあった綾瀬とのことを綾瀬自身にバレないように惚気るだけ。
いつかバレたらその時告ろうと思った。
でも綾瀬は気付かない。
まるで俺のことなんて全然好きじゃないかのように、俺の話に耳を傾ける。
だから試したくなった。
お前はまだ、俺を好きでいてくれてるか?
確かめるために更に架空の好きな人に惚れ込んでるように見せかけて。
悲しげな声を感じ取るたびに安堵した。
でも、しばらくしてやり過ぎたと感じる出来事が起こる。