空白の時間=友情>愛情

気丈

「ここまでは話してもいいって…賢二兄さんから許可が出てまーす。先生、長い間心配かけてすみません」

「お前や賢二の境遇を考えたら…オレなんて…」

また、涙が込み上げてきた。

「もう泣き虫だなぁ(笑)先生は」

「すまん…しかし、オレは…オレは…何と言っていいか…」

「何も言わなくていいですよ。ホント先生は優しいね」



オレより翼の方がよっぽど大人だな…。

この子はなんて気丈なんだ…。



「ということは、結婚式の祝電は…」

「あれは賢二兄さん本人が出したんですよ」

「そうなのか」

「先生の披露宴会場はボクが調べました(笑)同じ学園にいるんだから簡単に分かりましたけど…」



そうか、あの祝電は賢二が送ってくれたのか…。
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