空白の時間=友情>愛情

復讐

賢二は…中村健吾になった―。



アルバイトの掛け持ちで必死に働いた。

2年後には大検をパスし、住み込みで新聞配達のアルバイトをしながら大学も卒業した。

大学では経済学を徹底的に学んだ。

時間の合間をぬって中国語学校に通い、中国語もマスターした。



そして、26歳の中村健吾は外資系のコンサルタント会社に就職する。



主に機械メーカーの合弁ビジネスを担当し、30歳を迎える頃には中国ビジネスの業界で一目置かれる存在になっていた。

日本と中国を行き来する生活は5年になろうとしていた。



しかし中村健吾は、父親への復讐を忘れた日はなかった―。
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