強欲な女
着いた場所はとても安そうに見えない焼き肉屋さんだった。



(この店で安いって言うの……。)



貧乏人の私と恭平さんでは金銭感覚が全く違うらしい。



食べていると恭平さんが鍵を取り出した。



「……?」



その鍵が一体何なのか分からなくて私は首を横に傾げた。



「お前の部屋の合鍵作った。俺が持ってていいか?」


(え!?合鍵……。)



もし潤が来ている時に恭平さんが来たら……。



「もちろん持ってて。」



冷静を装ったが鼓動が早くて箸を持つ手が汗でびっちょりだった。



「明日は友達が遊びに来るから……。」



そう申し訳なさそうに言うと恭平さんはフッと鼻で笑った。



「友達が来てるときに行ったりしないから安心しな。」



その言葉で私はホッと肩を撫で下ろした。



これで明日は大丈夫……。


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