強欲な女
「真美を一人でアパートに住ませておくわけにはいかないから俺のマンションに住め。」



そう言われ次の日すぐに引っ越しすることになった。



「お腹の子に何かあったら大変だろ。真美は中で座ってろ。」



手伝おうとする私に恭平がそう言った。



私はおとなしく部屋で待たせてもらうことにした。



初めて入る恭平の家………。



余り物がなくてスッキリとした部屋でちょっと以外だった。



ここで今日から恭平と過ごすんだ………。



恭平は三人で住むには狭いから落ち着いたら広い所に引っ越そうと言っていた。



私の未来は今キラキラと輝いていた。



温かい家庭を作りたかった。



お腹の子と恭平の笑い声が部屋に響いていて、私はそんな二人の姿を見ながらご飯を作る…………。



一人じゃ寂しいだろうから兄弟も欲しいな………。



色々と妄想をしているうちに私の少ない荷物はあっという間に運びこまれた。



「ありがとうございました。」



私は恭平と手伝ってくれた恭平の友達にお礼を言った。



新しい生活が始まるんだ…………。





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