強欲な女
母の異様な行動は日に日にエスカレートしていった。



「今日さっちゃんと遊びに行ってくるから。」



さっちゃんは母も良く知っている地元の子だ。



「ふ~んどこのさっちゃんと遊びに行くのかしらね。」



毎回毎回こんな感じで言われて頭がおかしくなりそうだ。



でも今の私にはカイトがいる。そう思うことでこんな母にも耐えることができた。



しかし、さすがに耐え難い事が起きた。



私はいつものように嫌で仕方のないお風呂へと向かった。



洗顔料がきれていたことを思い出し取りに戻った。



階段を上がって行くと慌てた様子で母が階段から下りてきた。



どうしたんだと思いながらも私は部屋に入ろうとすると電気のついてない部屋の中でなにかが光っている。



なんだろうと思いながら部屋に入って見てみると、私の携帯のディスプレイが光っていた。



メールか着信があったのかと思い見てみるが何もない。



なんで光っていたのかと考えてみたらさっき慌てた母とすれ違ったのを思い出した。



(もしかして私の携帯の中を勝手に見ていたんじゃ………。)










< 38 / 234 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop