強欲な女
いつも通り街をブラブラしていると携帯が鳴った。



誰だと思って見てみるとカイトから電話だ。



(あの日以来メールもほとんどしていないのになんだろう。)



｢はい。｣



私は無愛想にでた。



｢もしもしミミ？あんまり連絡出来なくてごめんね。ちょっと話があるんだけど………。｣



｢何？｣



｢俺達別れよう。｣



突然のカイトの話しに驚いて何も言えなかった。



だって付き合った覚えなんてない。



笑いを堪えているとカイトが話しを続けた。



｢やっぱこの年になってくると好きだけじゃ付き合えない。体の相性って大事だと思うんだ。俺激しくないと………｡｣



笑いが堪えきれなくて私は爆笑した。



｢てめえキモいんだよバ～カ！｣



そう言って電話を切った。



私は携帯のアドレス帳からカイトの名前を削除した。





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