強欲な女
私は席替えで潤君の隣になりたくて友達に頼んで変わってもらい潤君の隣になった。



ある日、先生の配ったプリントが足りないと、



「先生真美ちゃんの分ないよ。」



と言ってくれた。



私はそんな優しい潤君にメロメロだった。



「ねえ蘭(ラン)、潤君マジヤバいんだけど!カッコ良すぎだし。」



私は興奮しながらクラスで一番仲の良くなった友達の蘭に話した。



蘭はちょっとぽっちゃりしていてほんわかとした雰囲気をもった私と真逆のタイプの子だ。



「潤君優しかったね~。真美に気があるんじゃない?」



二人で興奮して話しをしていると、廊下にいた男の子のグループがチラチラうちらの方を見ていた。



(もしかして私に気があるのかな…………。)



と思っていたら一人の女子が駆け足でこっちに来た。




< 55 / 234 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop