クリスタルライン
手と手が重なった瞬間、はっと息を飲んだ。
冷たい――っ!!
顔を上げ、リョウのことを見た。
「分かるよな?俺とお前のいる世界は、もう違うんだ」
すごく口調がしっかりしてる。
リョウってそんなにしっかりしていたっけ?
……していたのかも。
ずっと一緒にいたから、わからなくなっていたのかもしれない。
「手が、冷たい」
私はぎゅっと彼の手を握った。
「冬だからな」
そう言って、リョウはニッと笑ったけど。
私は笑う気にはなれなかった。
「でも、理由はそれだけじゃない」
手は重ねられたまま、私の手がリョウの左胸に置かれた。
「え……」
思考が止まった。
「………動いて……ない」
私がやっとの思いでその言葉を口にすると、リョウは悲しそうな表情を浮かべた。
彼の頬を一粒の涙が伝った。
その滴は、私が今までに見たことがないほど透明だった。