ビター・キャラメル



あたしの言葉は無視ですか、ああそう。
このままでは確実に拉致があかない。


流されて気づいたら使ってる、ってパターンだ。


彼も、それを知っていて次から次へと言葉を紡ぐんだろう。



「返します!返品!」


「えー、だって買っちゃったんだから誰か使わなきゃいけないんだよ。俺はもう持ってるし、だったらおねーさんがつかった方がいいじゃん」


うう、それはそうだ。


でもこんな高価なものもらってどうするのあたし。


「ね、充電は店でやればいいから電気代もかかんないし」


「おい!」

そこで、今まで黙って口を出さなかったマスターが突っ込んだ。


だから、もっとはやく突っ込んで欲しかったんだって!



「いいじゃん、ケチなこと言わない」


「あのなあ、」
「ね、だからおねーさんもらって!
俺が毎日電話するから」



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