ビター・キャラメル


携帯を持つのって憧れてたけど、実際持つとなると色々とめんどくさそうだ。


って、あたしいつの時代の人だよ。



「まあ俺がいっぱいするから楽しみにしてて!」


「…はい」


それまでに操作の仕方を学んでおきます。


ああ、こういう時のためにギャルの友達もちゃんと作っておけばよかった。


夏奈子は機械音痴そうだからなあ。

まあ、あたしよりはましか。


「あー楽しみ。とりあえず今日帰ったらメールするから」


「え、今日!?」


「うん、充電してあるしバッチリ」


き、今日…


彼はやる、といったら絶対に実行するタイプだ。

それが今日証明されたようなもの。


やばい。帰ったら説明書急いで読まなきゃ。




< 33 / 35 >

この作品をシェア

pagetop