お似合い同士
こうゆう時、我ながらポジティブな性格が有り難く思う。


「さ、図書室行ってきな!」

「え?なんで?」
「青山が待ってるよ」
「…うん!」


重い体を持ち上げ、図書室までの廊下を走る。

早く…早く津に会いたくて、言い訳でもなんでもいいから話しが聞きたかった。


「津っ!」
「藍…!」

図書室に入ると、ウロウロしている津がいた。


いつもの津。


それだけで安心できた。


「あのさ…」
「元カノ…でしょ?」


津を責めるつもりはない。だって元カノっていてもしょうがないじゃん?
あたしにだって元カレはいるし…、
過去をどうのこうの出来ないもんね?


「おぅ…。ごめん」
「なんで謝るの?」

ありったけの笑顔で…。
多分、顔は引きつってるかもしんないけど。
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