明日も、キミに恋をする。
――放課後



私は日直で帰りが少し遅くなっていた。

一緒に日誌を書くはずの、日直だった男の子は何もせず帰っちゃった。




いつも一緒に帰る陽子ちゃんも、今日は家の用事で私を待てずに先に帰っていた。




人気のいない廊下をひとり、下駄箱に向かい歩いていると、職員室から出てきた木下君とばったり会う。




「おす、うっちー今から帰りなん?」


「あ…うん。木下君は?」


「俺は数学の竹内に呼ばれてた」




そういえば…



今日の数学の授業で木下君は爆睡していて、椅子から落ちた。

クラスみんな笑っていたけど数学の竹内先生は怒ってた。



ふふ…

私が思い出して笑っていると




「ウケ狙いでわざと落ちたんや」


木下君は少し照れたような顔で唇をとがらせる。



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