明日も、キミに恋をする。
そんな愛ちゃんを見ていて、私の胸も熱くなる。



男友達すらいない……恋愛も経験したことのない私だけど


愛ちゃんのツラい悲しい気持ちは、なんだか分かるよ。





「それで結局あたしは、その男子と付き合ってん。涼に相談して勧められた手前もあったし……付き合うことでほんまに好きになれたら良いなぁって思ってん。まぁ、辛い気持ちから逃げたんよ」



愛ちゃんは鼻をすする。

陽子ちゃんはそんな愛ちゃんの背中に優しく手を当てながら、言う。



「でも結局、すぐに別れてしもたやろ?そん時、愛あんた泣きながら言うてたやん。ミヤモの気持ちを試した自分が恥ずかしいけど、辛いからって違う相手を利用した自分はもっと恥ずかしいって…。無理に付き合っても、余計にミヤモのこと考えて辛かったって…」



俯く愛ちゃんから、また涙がポタポタ落ちる。




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