明日も、キミに恋をする。
ミヤモと大輔と呼ばれた二人はこちらを見る。



「そうなんや!俺は木下大輔。俺とこっちの宮本涼と陽子とは、中学3年間ずっと同じクラスやってん。まさか高校でもいきなり三人同じクラスとはなぁー!」



木下君はそう言いながら、おひさまみたいな笑顔で笑う。




中学時代、男子の友だちのいなかった私。

たったこれだけのやり取りで、自分の顔が赤くなるのが分かった。



「う、内田…優です…」



私は蚊の鳴くような小さな声で言う。


本当に……男の子に免疫力がなさすぎるんだ。



中学時代もこうやって恥ずかしがって、いつの間にか私は男の子から“しゃべりにくい女子”と扱われていた。



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