明日も、キミに恋をする。
自転車はドンドン進む。





「…木下君、足疲れない?疲れたら交代するよ?」


木下君の髪を見つめながら言う。





「はは、全然へーき!まだまだ余裕やで」


木下君は前を見たまま返事する。




風で木下君の髪がさらさらと揺れている。


すでに木下君のお腹の辺りにまで手を回して、シッカリつかまってしまっている私。




木下君の広い背中は暖かい。


もう7月だから、ひっついたら暑いはずなのに、その暖かさを心地よく感じる。





見られない事をいいことに…

ちょっとだけ…

木下君の広い背中にそっと頬を寄せた。



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