支店長、お手やわらかに!

そしたらちょっとはこんな苦しい気持ちから解放されるかもしれないのに。






「…帰る?」

アタシはその声にはっとする。


「そやから、
もう帰る?って聞いてるやないの」


「お母さん…」


そうだった。

今日は進学する大学の説明会でお母さんと一緒に大阪の大学まで行ってたんだ。


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