嘘から始まる恋

素直な気持ち




廊下を歩いてると突然腕を引っ張られ、空き教室へと連れていかれた。



「…な、なに?」


「誰?あいつ」


思いっ切り顔を近付けて聞いてくる成瀬くん。



「あいつって?」


物凄い形相をした成瀬くんから顔を逸らせない。



「最近、仲良くしてる奴」


「山中くん…のこと?」


仲良く?してるか分かんないけど…。



「ふ〜ん…山中ねぇ」


そう言いながらも顔を近付け、ジリジリと逃げれないように追い込まれる。



「な、成瀬くん!?どうしたの!?」


しばらく落ち着いていた心臓が久しぶりにバクバクと鳴り出す。



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