嘘から始まる恋



「成瀬くんがなかなか来ないから眠気が襲ってきたんだよ…」


「悪かったって。帰ろ」


口を尖らす私の頭を撫で、席を立った。



あ、頭、撫でられた!!


眠気なんて一気に吹っ飛んじゃったよ!



「早く行くぞ」


「待って!」


さっさと歩く成瀬くんの後ろをついていく。



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