嘘から始まる恋



その日の帰り道、山中くんと別れた私は公園にいた。


成瀬くんの友達である悠希くんと雄介くんと…。



「ごめんね、急に」


「いえ…」


ベンチに座り、優しい笑顔を向けてくる悠希くんと、ベンチにもたれる雄介くん。


学校を出たとこで待ち伏せされてたのか、話があると公園まで連れて来られた。



「…瞬のことなんだけどさ、あいつ本気だよ?理子ちゃんのこと本当に好きなんだよ」


「うん…。知ってる」


「あれ?分かってたの?」


キョトンとする悠希くん。



< 256 / 275 >

この作品をシェア

pagetop