嘘から始まる恋



「…何で私がいいの?私、皆みたいに可愛くないよ?」


「可愛いよ。猫なで声出すような女子と違って、お前はすげぇ可愛い」


そう言って顔を真っ赤にする私に微笑み、手を握って校舎内へと入って行った。



「瞬くんって私のこと本当に好きだよね」


意地悪仕返そうと恥ずかしいことを言ってみる。



「今頃気付いたの?すげぇ大好き」


満足?と意地悪な笑みを浮かべ言った。



やっぱり成瀬くんには敵わないよ。


私の方が真っ赤になっちゃったじゃん。



< 272 / 275 >

この作品をシェア

pagetop