嘘から始まる恋
「バラすぞ?いいの?」
背後から聞こえる悪魔の声に背筋が凍る。
「…意地悪」
「どこが?」
ニコッと微笑み私に近付いてきた。
な、なに…?
「…んっ!?」
んーーーっ!?
何が起こってるのか分からず目をパチパチさせる。
「ごっそうさん」
ニヤッとして教室を出て行った。
何すんだ、あの意地悪野郎!!
制服の袖で唇をゴシゴシと拭う。
アイツの唇の感触が残っていて気持ち悪い。
最悪だ。
あんなやつと二回もキスしたなんて。