嘘から始まる恋



「今度から俺より遅れたら罰ゲームな」



「…罰ゲーム?」


もう十分、罰ゲームなんだけど。



「キス、とか?」


ニヤッと意地悪な笑みを浮かべる。



いやいや、無理だから!



「成瀬くんって変!」


「はっ?なんだと?」


やば、声に出してた。



「あ、お昼休み終わっちゃうから、教室戻らないと〜」


ははって笑って逃げようと試みるが、簡単には行かなかった。



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