嘘から始まる恋



「誰か来るの?」


「あぁ…。何、飲む?」


メニューから私へと視線が向けられ、ドキッとする。



「えっ、あ、じゃあアイスミルクティー…」


「すみません、アイスミルクティーとホットコーヒー下さい」


店員に頼むと成瀬くんはチラッと私を見てきた。



「な、なに?」


「お前、これから俺の彼女な」



「はっ?彼女?」


いきなり何を言い出すんだ!


私が成瀬くんの彼女?



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