俺が守るから。
●怖いんだ





今は数学の授業中。



だりーな……


俺は先生の話に耳も向けず
真っ白なノートを
見つめていた。



ざわざわ



すると外が何やら騒がしい。
俺は外に目をやる。



あ…。

5組と6組がサッカーしてる。



そう思いながら
ボーとその光景を眺めていた。



隅っこの方に
女の子がポツンと座っている。



あれは……



「……みわ」



小さく俺は呟いた。


美和はつまらなさそうに
サッカーを見ていた。



美和は体が弱いから
体育なんてした事がない。


きっと


いや絶対したいだろうな。


俺はそんな事を思いながら
授業を過ごした。











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