シオン
と、こんどは最高の笑顔でそう言った

胸が熱くなった



それからもシンジくんが、 クラブ行く?と聞いてくると、あたしは彼に会えるかもとゆう期待に毎回うん!と答えた

結局2回しか会えなかったけど会えば楽しく話せたし、会えなくても胸をキュウッと締め付ける甘酸っぱい感覚で更に彼に会いたいと愛しく思えた。彼に会う為にシンジくんと関係を続けたと言ってもいい程。




そんな事をしていたある日の月曜、男友達の圭から電話があった


「シンジ最近他の女とおるで、お前ら付き合ってなかったっけ?」

一瞬少し動揺してしまったが、お互いの関係は黙っておこうと約束していた

本当に付き合ってはいなかったが誰がそんな事を言ったんだろう。噂はすぐに広がる。

圭のカマかけ?

色々聞きたい事はあったし少々胸は痛んだが、お互い遊びだ

「付き合ってないよ」


それでも圭は疑っていた。冗談で最初シンジくんに言ったんだろう。あたしが良くない薬をやっていると。

でもシンジくんはその言葉を本気にしてあたしと会った。



シンジくんが大麻をやっているのは知っているんだろう、お前も一緒にしてない?と、しつこい



そんな事を言われたとシンジくんに言うと、ある日言った


「薬とか、そんなので誤解されるのも嫌やろ、まぁ実際してるけど自分の為と思って圭にも言うたらダメで」



その頃からシンジくんに対する少しの熱は冷め始める


そもそもあたしには彼氏がいたし、シンジくんもきっと遊びのつもりだったから

少なくともあたしにはそう見えた、遊び人で悪い噂の絶えないシンジくんが自分のサーフボードにあたしの名前を入れるまでは



名前を入れる半月程前、シンジくんから電話があった


"新しいボードに名前入れるんやけど~…ついでにお前の名前も入れようかと思って~"



「は?やめとったら?周りに絶対誤解されるよ」


"別にい~やん、漢字はこれで合ってる?"

と写真付きのメールまで送ってきた


「合ってるけど、ほんま知らんよ、絶対止めといた方がいいって、嫌やで他の女に刺されるの」


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