キスして☆イケメンな彼


恐る恐る私は由香里に聞いた。


「さ、誘われたっていうかぁ...」


少しずつ私から目をそらしていく由香里。

頬を赤く染めている由香里は、女の私でも可愛いと思う。


そんな女の子に思われてるなんて...。


その男は幸せ者だなぁ~。


「なんていうか、2人っきりじゃないから」

言い終わるとようやく、私の顔をじっとみた。

「じゃぁ、何?」

よく“鈍感”といわれる私は、遠まわしに言われると分からない。


「合コン...?」

「えッ...」

「みたいな感じなんだよねぇ」

ため息まじりの声で由香里はいった。


そっか...。

例の彼と2人だけで遊びいったり、食事したりするわけじゃないんだ。


まぁ、当たり前か。

学生の私たちがそんなレベルの高いこと。


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