キスして☆イケメンな彼


もしかしてその女は、こんな俺を許そうと思ってくれていないのか?!

どうするべきなのか…。



「ホント悪い!!」


俺は許してもらいたくて…


というか責任を晴らしたくて。


思いっきり謝った。


その女は動揺したように慌てていった。

「いえ大丈夫です」

俺も慌てながらいった。

「何もされてないよな?!」


うわ、俺かっこ悪い。

クラスの奴らの気が知れる。

こんな俺のどこがいいのか。


「大丈夫です」


しかし女は思ったより落ち着いた様子を見せた。


すると顔を真っ赤にさせて

「龍之介さまが助けてくれたから…」



と呟いた。



かなり、来た。


俺の心に。


可愛いとか、セレブだとか、

そんなじゃなくて。


ただ単に愛しく思った。



バカヤロー。

本気にさせんなよ。




俺の顔も赤くなった。



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