キスして☆イケメンな彼


「純平の自己紹介は終わったから次誰ー?」

安藤美咲が立ち上がっていった。

「じゃあうちらでいい?」


そういって立ち上がったのは他校の女子。

「いい?」

尋ねながら私を見た。

「あ、うん。どうぞ」

少し笑うのが苦手な私だけど笑顔をつくった。

「じゃあ、美咲は知ってるからうちらでいいよね?」

少し派手な女子たちが言う。

「えー。一応やるッ」

そういって安像美咲が立ち上がる。

「わかったぁ」

そういって他の女子が座った。


「えっと私、安藤美咲です」

金色に光る髪を揺らしながら言った。

「知ってるって!」

周りの男子たちが突っ込みを入れる。

安藤美咲が話すと会話が軽くなる。


きっと龍之介さまもこういう相手がいいのだろうか?


やっぱり私は不釣合い…?



「桜が丘高2年A組で、好きなことはメイクです」


…桜が丘学園。

少し前までは規則が厳しかった学校。

今はこんなに軽くなったんだ…。


「メイクが好きな子いる?」


安藤美咲が私たちに問いかけるようにいった。


「私好きだよッ」

と言ったのは由香里。


「だよねッ。やっぱり女子高生はメイク好きだよね」


安藤美咲は一言で言えば…

女子に好かれて、話しやすくて、可愛くて…



軽い女の子。





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