冬恋。【完】
「みーずかちゃっん!」
朝早く、玄関のチャイムが鳴ると同時に緋未ちゃんの声がする。。
早いって言っても7時ぐらいだけど……。
「はぁいっ」
いつもより早く学校の支度を済ませ、玄関へと向かう。
「おはよ~」
玄関には、制服をビシっと着こなした緋未ちゃんの姿があった。
めっちゃ似合ってるなぁ。
「緋未ちゃんおっはよー」
「ねぇねぇ、学校まで自転車で行くの?」
と、興味アリアリで聞いてきた。
「そうだよー、どうして?」
「前に住んでた所、小中関係なしに学校まで歩かなきゃいけないんだよー」
歩き!? だめだ私には耐えられない……。