冬恋。【完】


なんだかんだ、時計の針は11時を回っていたのでそのままベットに入り寝ることにした。




そして次の日の練習試合。
今日も何事もなく、平和に終わるものだと思っていた。しかし、テニス部部員……特に2年はそんなに甘くはなかった。

事件……っぽいものはお昼に起きた。

私、心、菜帆でお昼を食べていた時。心が静かに口を開いた。



「彼氏ほしいな~」


またそれか……、前にも話していた気がする。

「だね」

適当に相槌を打つ。

「てかさぁ~、心知ってるんだよねぇ~っ」

心の話し方がどうも怪しくなってきた。
私のこと……?そう思ったが無言でチョココロネを食べる。
……チョココロネには突っ込まないでほしい。


「みずか、東くんと付き合ってる?!」


「ふごっ」


いきなりのことにチョココロネを詰まらせた。
なぜそれを知ってる……?


「付き合うとかまさかね……、ないない」


とにかく否定してみる。



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