冬恋。【完】

「誰が何と言おうと、俺はお前のこと好きだから。」

「東っ、ありがと!」


「おう。あ、そうだ。明後日予定あるか?」


明後日……、特に何もないよね。

「ないよ」

「じゃ、二人で会おう?」

「うん!」

そういって電話を切る。
5分も話していなかったけど、すごく嬉しかったよ。



そして、東と会う約束の日。
学校が終わると、私の家に来た。


「こんちわー」

「いらっしゃい。ま、上りなよ」

大抵会う場所は私の部屋。
部屋に男女二人って、やっぱり危険なのかな……?

「ね?」

「何?」

子犬みたいな無邪気な顔でこっちを見てくる。
……子犬なのだろうか。

「そろそろ、いい?」

「いいって……何がさ」

ベットに座りながら聞いてくる。
私の部屋は、ベットがソファの代わりになってる。


「キスだけど」

キス……?って魚の?って、冗談はおいて。
さすがに私も鈍感じゃありませんし。


「だめ?」

「いやその……ダメじゃないけど、恥ずかしい」

誰も見てないけど、恥ずかしいものは恥ずかしいんです。


そんな時、私の頬に何かがあたった。

「頬キスゲット」

え……え……。はいぃぃぃ!?


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