冬恋。【完】


「みずか、お大事に」

緋未ちゃんは席が後ろのほうだから小さい声で話しかけてくれた。


「大奏、お大事に~」


……相変わらずでかい声の担任である。

担任の先生のせいでみんなにチラチラ見られながら教室をでるはめになった。


先生恥ずかしいからやめてください……。



「何しよう……」

学校まで親に迎えにきてはもらったが、仕事が残ってるから。と言って
また仕事場に戻っていった。


家には誰もいない、お昼ご飯もない。

「自分でお昼作らないといけないか……」


ベットに横になりながら呟く。


東、今ごろ何してるのかな……って授業だけど。
休み時間とか女子の話してるのかな。

急にさびしくなって、涙が出てくる。


「東……」


東、他の女子とあんなに楽しそうに話さないで……。
すっごく不安なんだよ……。


東への思いがどんどん溢れてくる。


~♪

そんな時、携帯が鳴る。
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