冬恋。【完】
冷たさと温かさ
熱はなんだかんだで数日続いた。
体重も落ち、体力もなくなっていた。……そして、痩せたくない所まで痩せていた。
お願いだから上半身は痩せてほしくなかったんだけど……!!
自分自身のこともあるけど、少し驚いたのが海さんのことだ。
私が寝込んでいる間、メールとか一日に一回は「大丈夫?」などと心配メールをくれた。
というわけで久しぶりの学校になる。
朝ご飯を食べ、制服に着替えが終わった時に玄関からチャイムがなる。
「みずかちゃーん、学校行こ?」
海さんから、今日から学校行くと聞いたのだろうか。
外から緋未ちゃんの声がした。
「緋未ちゃんじゃん!久しぶりいぃ!!」
「朝から元気だねぇ、みずかちゃん若-い」
若いって……。
「緋未ちゃんも同級生でしょ」
いつも通りの朝、これからもまたいつもの生活に戻っていくのだと思った。
が………。