冬恋。【完】
恋?好き?愛してます

この瞬間、この時間




家に帰る途中、名前を呼ばれ自転車を止める。


「海さん……!!お久しぶりです!」


やっぱり私を呼んでいたのは海さん。


「みずか、今日終業式だっけ?」



「はい!」



久しぶりに海さんと話せたことがなぜか嬉しかった。

……どうしてこんなに嬉しいんだろう。自分でもよく分からない……。



「海さん、どっか出かけてたんですか?」



「近くまでね。」


私とは反対にちょっと冷たい返事。


私、何か気に障ること言ったかな……。


「海さん、今時間ありますか?」


「あぁ、まぁ。大丈夫だよ」


大丈夫なの!?
絶対海さん何か隠してるよ……。



「大丈夫なわけないですよね?私、海さんの相談にのりたいんです」



今まで、相談にのってもらい側だった。


だから、今は海さんの相談にのってあげたい……。


< 95 / 140 >

この作品をシェア

pagetop