重力地獄の決闘
 EIGは、新興の巨大企業体で、その強引さは一部で悪名高い。独自の諜報機関と軍隊を所有し、巧みな情報操作で、EIGの影の部分は公に晒されていなかった。

 ついこの間も、マックはある企業の依頼で、EIGの企業兵から荷物を守って輸送したのだった。

 その際、襲ってきた部隊を全滅に追いやっていた。

「それじゃあ、僕は行くよ。何か用意しておくものはある?」

「そうだな、ジャッカルとイーガーをセットアップしておいてくれ、どうせ今回はあれしか動かせないからな。それと」

「それと?」

「ヴィーナスアイの美女を1人」

 最後まで聞かずに、キムは病室を出ていった。
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