重力地獄の決闘
「それも修理がすばやく行われればあまり意味がない」

「そうするとだんだん辻褄が合ってきたな。タイミングが良過ぎる」

「あのミサイルの意味が出てきたわけだね」

「そうなると、飛び込みのあの仕事も怪しいな。こっちの動きは連中の予測速度を上回っていると思うか?」

「多分。連中の計画では、あのワイバーンでこっちは撃墜。死亡している予定のはずだよ。でなきゃあんなに派手に衛星軌道からの攻撃何てしてこない」

「ふむん。そうなると、こいつはスピードが勝負か、じゃあ、さっさと修理しちまおう。キム、修理作業計画は?」

「今出来た。そっちに送る」

 マックの視野に、キムの作成した計画書が、強印象文字で飛び込んでくる。

「うん、いいできだ。そんじゃあ、穴掘りから始めますか」

「了解。作業開始します」

 マックたちはパイプラインの修理作業にとりかかった。
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