重力地獄の決闘

クルーガー指揮車両

 ロックウェルは、高重力圏仕様の高機動装甲車クルーガーの車長席でその存在を知った。

「確かなのか?」

「はい、広域ソナーからの情報では、地上走行車を1台感知しています」

「識別は出来るか?」

「型式は不明ですが、基準コードが確認できました」

「どこの所属だ」

「基準コードはEです」

「〈何でも屋〉か」

「隊長、本部から連絡です。先ほどFSIの重子加速器の起動を確認したと」

「こちらの予測より早いな。各車両に通達、これより敵車両の迎撃に入る。戦闘データリンク確認後、潜砂開始」

「了解」

「今度はクルーガー5両だ。一気に片を付ける。まず、〈何でも屋〉、次にパイプラインだな」

 ロックウェルがそうつぶやくと同時に、クルーガーは潜砂を開始した。
< 65 / 113 >

この作品をシェア

pagetop