重力地獄の決闘
 必然的に、前方を向いているブラスターは地面に垂直に向けられる。

 その地面の砂の下2メートルにクルーガーがいた。

「ドンピシャ。これなら砂の中でも倒せる」

 キムはブラスターを全力斉射した。

 高圧の電子炎束が厚い砂地を突き破り、クルーガーの天井に達した。

 砂の中ではビームキャンセラーの効果は無く、そのまま天井を突き抜ける。

 イーガーのブラスターがオーバーロードで沈黙すると同時に、機能停止したクルーガーは慣性制御系の停止と共に圧壊した。

 その振動で、ゆっくりとイーガーは倒れる。

 心地よい振動と共に、キャタピラが接地した。

「ふう、これでもう限界か」

 キムの言葉通り、イーガーの殆どのシステムにエラーマークが点灯してた。

「あとはマックだけど……大丈夫かな」
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