白の世界
花壇

彼はいつもクラスの隅に居た。
髪は不自然な灰色。"今時の男の子"のはずなのに、クラス内では結構派手な、今時男子とは決して絡まない。
名前はなんていうのだろう。
気が付けば、彼の事ばかり考えていた。好きとか、そんな甘いものじゃない。例えるならば、犯罪者の動機を捜査する警察官…中々ベビーな例えだ。
しかし、そんな"警察官"から"友人"にランクアップするのに、そう時間はかからなかった。

< 1 / 8 >

この作品をシェア

pagetop