妄想は心の栄養?!
妄想族
貧乏学生とは私のことだろう。特技…。美味しいテレビ番組の料理を見ながら白ご飯のみで満足できる。
ワタリメグミといいます。私は悪気はなかったけど…。隣人はキャラが濃くて…。盗み聞きが楽しくなってしまったのです。あぁ神様…。お許しください!
隣の猪木一家…。変!なんです!

大きな笑い声の後で倒れる音に救急車。
お笑い好きのおばさんは笑うと息を止めるくせがあるらしく、過去に何度か呼吸困難で運ばれた。
笑い声の後は叫び声…。
「お母さん息して!!」
「だって!ぎゃはははァー!んっあ!」


ぴーぽーぴーぽー…。


なんまいだなんまいだ…。

「婆さん止めて!死んでないから拝まないで!」

これが日常茶飯事…。どこに笑うたび死にかける人がいるやら(ここにいる…。)

ワタリは隣の壁に耳をつけていた。

おばあちゃんいたんだ…。

カラオケ好きの家にほとんどいない夜の遊び人…。という不良婆さんらしい。


「じいさんがいないから!」

が口ぐせ…。都合が悪くなると

「あんたはまたいじめて…。じいさん…。」

仏壇前でちーん!としている音がする。


ここのお父さんも面白い。普段は出張でいないらしい。


帰ってくると家族に
「また醤油団子!(大爆死笑)」


「お母さんだめ!」


「はっ!…。なぁーハハハ!!はっ…。」


バタん!


ぴーぽーぴーぽー…。



ありえない…。変過ぎる…。


醤油団子?なんでそれで笑える?しかも倒れるか?



だけど、醤油団子の意味がわかった…。



おじさん…。隣のお父さんが草むしりを庭でしている…。


「あっ…。こんにちは。」


「こんにちは。」


と帽子を脱いだ。




みごとに黒光りに日焼けしたスキンヘッド!みたらし団子…。

なるほど…これが醤油団子か…。確かに似てる。ハゲ加減が…。


そそくさと扉をしめる。
ただのハゲじゃん!


醤油団子…。


なんだか団子が無性に食べたくなったワタリだった。
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