彼と彼女と【完】

真美…

「やっぱりね…」

え?何だって?

「やっぱりって?」

「だって翔…私を見る目と真美を見る目が全く違うのよ。」

そうなんだ。

見てる人が違うだけで

気持ちだけじゃなく

目も違うんだな。

「だから私悔しくて
だから私…わざと」

そうだったんだな。

「咲の気持ちは嬉しいけど…」

「分かってる。ごめんね。翔、真美…ってあれ?真美いないよ」

え…?

「ホントだ。」

俺は真美の家のインターホンを押した。

ピンポーン

《はーい》

「あっあの翔ですけど真美は?」

《真美?学校行きましたよ。咲って人がきたあと家に戻ってきてまた出ていきました。》

まさか…
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