満点の神様
「おっ 教師にかつあげかよー」
そういいながらあたしに紅茶を買ってくれるのは、あたしをちょっとは特別に思ってくれてるから?
「うへへっ」
あたしは内心ちょー嬉しいのに
「笑いキモいな お前」
あたしの頭に手をおいてくれるせんせに
ほんとはドキドキでいっぱいなんだよ
「せんせ 明日来る?」
「明日? うん来る」
「じゃ、化学教えて」
「おう てか美羽(みわ)明日までテストだろ」
「そっ 」
「じゃぁ早いんか、来たら電話しろよ」
「…せんせの電話知らんっ」
なんだろ この虚しい気持ち
いっつも悔しかった
他の生徒はみんな知ってるせんせの連絡先
あたしは知らないせんせの連絡先