Birthday Present



―夏休み―合宿―

今日から夏休み。

でもバスケ部に休みなんてない。

しかも今日から合宿が始まる。

『わぁ〜…緑がたくさんだぁー』

ここで練習するのかぁ。

『この人が宿の管理をしている赤也 美里さんだ』

『よ…よろしくお願いします!!』

男子と女子の声が重なる

『では始めに宿の部屋に荷物を置く。二人部屋だ』

私達は宿に入り部屋を分担された。

あいうえお順か…私と同じ部屋の人は―

『美咲ぃ〜私達同じ部屋だよ!』

『あ!友花』

そっか私が荒川、友花は池田。

よかった…友花と同じ部屋で。

部屋を開けるとめっちゃ和風!

畳みだし、部屋のドア襖だし。しかも隣の部屋とは壁じゃなくて襖でつながれていた。

『襖とかって声聞こえるじゃん』

『隣誰だろうね』

そんなことを話していたら隣から声が聞こえた。

『おーちょー和風じゃん』

『以外と綺麗だなぁ』

亮と中沢君?

『もしかしてこの声で白山君と中沢君…?』

友花が小さい声で言い私と目を合わせる。

『たぶん…』

―ガラッ

部屋の襖が開き、入ってきたのは部長。

『部長!どうしたんですか?』

『隣男子でビックリした?』

『…まぁ…』

『部屋あそこしか残ってなくて男子の隣だけど…平気?』

部長がそう言うと友花がすかさず答えた。

『はい!大丈夫ですっ』

『そう。ならよかった』

そう言うと部長は襖を閉め廊下へと行った。

『でもラッキーだね』

『何で?』

友花はニコッと笑った。

『だって隣があの白山君と中沢君がいるんだよ!?嬉しじゃん』

友花の目がハートに変わると同時に私は苦笑いをした。





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