Black loves 〜最強総長の彼女〜
いつも三人だった。
ガキの頃から。
夕飯の買い物も
朝登校するのも
タバコを吸い始めたのも
制服を改造したのも。
それなのに沈黙なんて初めてで
俺はガラにもなく寂しさを覚えた。
「そうだな」
春斗は女にモテるけど
好きじゃない奴と付き合うことはなかった。
俺は今を別として
沙菜のことを好きじゃなかった。
「俺が悪いな」
「そうだよ」
始めて美葉が口を開いた。