Black loves 〜最強総長の彼女〜
「このままで終わっていいのかよ」
「春斗、あんたはどうしていつも、そう完璧なの?……あたしもね、耳を塞ぎたい時だってあるの。…なのに春斗はいつもそう、話し合えば正解が見えるみたいに。ねぇ、春斗はいつもカッコイイ決断ばっかりだけどね?あたしはそうはいかないの、分からない?今回のこと、話し合ってどうにかなる?……あたしには子供育てるなんて出来ないんだから」
「だから、なんだ」
春斗は低く、一言言う。
「だから、……殺すしかないよ」
美葉の目に涙なんてもう一滴もなくて
春斗は無表情で
俺は目をつむった。
「俺が全部悪いんだろ?」
俺の声だけがまるで
空気に後押しされたように
自然と口からはい出てきた。