Black loves 〜最強総長の彼女〜


「このままで終わっていいのかよ」

「春斗、あんたはどうしていつも、そう完璧なの?……あたしもね、耳を塞ぎたい時だってあるの。…なのに春斗はいつもそう、話し合えば正解が見えるみたいに。ねぇ、春斗はいつもカッコイイ決断ばっかりだけどね?あたしはそうはいかないの、分からない?今回のこと、話し合ってどうにかなる?……あたしには子供育てるなんて出来ないんだから」

「だから、なんだ」

春斗は低く、一言言う。

「だから、……殺すしかないよ」

美葉の目に涙なんてもう一滴もなくて

春斗は無表情で

俺は目をつむった。

「俺が全部悪いんだろ?」

俺の声だけがまるで

空気に後押しされたように

自然と口からはい出てきた。












< 178 / 216 >

この作品をシェア

pagetop